のれんの巾数について
●「巾数」とは何か
「巾数」とは、プリント印刷生地に入れられた切り込みの数の事を指します。
オリジナルプリント作成ですので、巾数もお客様の御指定の数で制作させて頂けます。
特注暖簾ごとの最適な巾数ですが、お好みは勿論のこと、ご使用用途や生地の大きさによって変化致します。
のれんの下を人がくぐるのであれば、あまり巾数が少ないと引っ掛かってしまうでしょうし、反対に店頭に設置するだけの日除け暖簾であれば切り込みを入れる必要はありません。
なお、実用面以外にも巾数に関しては昔から「縁起」が担がれることが多く商売事では尊重されることが多いです。
●縁起の良い数・悪い数
むやみに縁起を信じ込む必要もないのですが、新規店舗の開店や店舗のリニューアルなど何か新しいことを始めようという時は、励む気持ちを暖簾に乗せるのもまた良いことです。
もちろん、スリット一つ一つに「た こ や き」などのように文字をプリント印刷したいという方はデザインに合わせて巾数をご指定頂いても何ら問題ありません。
- ■縁起が良い巾数
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昔の尺寸法とも関係していますが、基本的に“3”“5”“7”の奇数は巾数として縁起がよいとされています。
奇数は「(縁が)別れない」「余りが出る(=余裕があり、繁盛している)」に通じるため古来より商店の軒先には奇数枚数にスリットが入ったのれんが掲げられてきました。
また、偶数ですが“8”は漢字で書くと「八」であり末広がりの形をしています。そのためすそ野が広く、発展して行く様子や明るい前途が重ねられるのです。新しい事業の開始にはよく意識される数字です。
- ■縁起が悪い巾数
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縁起が悪く、格安暖簾の巾数として避けられやすい数は“4”と“9”です。
まず4は漢字文化圏では「し」と読み「死」と同音であるため忌み数として扱われることが多いです。
9は日本では「く」が「苦」や「窮する」を連想させるとして、商売繁盛を願う商人からは好かれない数字です。